第41回お城村

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お城村はじめて物語

岡田:今日はよろしくお願いします。さて、僕は昨年、新しい丸亀市となって初めてのお城村の実行委員長をさせていただき、僕なりにいろいろ苦労したり、思うところがありました。
 今日はそのお城村を立ち上げられた中島先輩に当時のお話しをいろいろお聞きして、お城村はどうあるべきか、今後どうなっていくべきかということをお聞きしたいと思います。
 まず、はじめに中島先輩がどのような立場でお城村に関わられたのか、どのような立ち上げの経緯だったのかをお聞きしたいのですが。

中島:今日はよろしく。僕はお城村がはじまる前の1974年当時、丸亀青年会議所(現在は善通寺青年会議所と合併してさぬき青年会議所となっている)のメンバーとしていろいろな街作りの事業に携わっていました。それで、地元の大きなイベントにも関心があったんです。
 それで、その当時のお城まつりっていうのは市長さんと市議会の議長さんがお殿様に扮して馬に乗って家来を引き連れた大名行列をやって、あとは夜に丸亀踊りがあるだけのものだったんですよ。そして、参加者は年々減っている状況でした。活気ある丸亀のまちづくりを考える上で、これはいけないだろうと思ったのがまず第一ですね。

岡田:青年会議所のメンバーとして活気ある丸亀の街作りを目指して活動をはじめられたわけですね。僕自身も青年会議所のOBなわけですが、お城村は青年会議所の事業としておこなわれたのですか?

中島:いえ、青年会議所は豊かで明るい地域作りをするのが目的ですが、青年会議所という組織が表に出過ぎたのでは、市民から自発的な活動を引き出すのに影響してしまうのではないかと考えました。それで、青年会議所はそのための活動の場を作ることに専念しました。結果的にその選択は正解だったと思います。

岡田:青年会議所はお城村というステージをつくる裏方に徹したわけですね。それでは、お城村という形を思いついたきっかけは一体どういったものだったのでしょう?

中島:活気のない当時のお城まつりを見て、何かやらなくちゃいけないと思っていたところ、東京都町田市の青年会議所で「20万人の個展」というイベントを行って大成功しているという話を聞いたんです。それで、それがどんなものか見てみようということで早速そのビデオを取り寄せたり、実際に視察にいったりしました。それが発想のきっかけになったかもしれませんね。

岡田:その「20万人の個展」っていうのはどういうものだったんですか?

中島:それは市民なら誰でも、自分の得意な絵でも、書でも、音楽でも披露できる、そういう場を作って提供するという市民参加型の祭りだったんですね。市民一人一人が主役だという点でそれは当時のお城まつりとは対称的でした。そしてその催しは当時、新興住宅地として発展しつつあった町田において旧来からの住民と新しい市民との融和をはかる上で大きな役割をはたしていたんですね。

岡田:そのことは昨年飯山町・綾歌町と合併した新しい丸亀市にも当てはめられるかもしれませんね。僕の時もマスコットキャラクターのデザインを依頼したとき、綾歌のはっさくや飯山の桃をとりいれていただいたり、急ではありましたけどスタッフにも綾歌から入っていただいたりと、僕なりに努力はしたんですが、合併後間がなかったこともあって十分ではなかったかもしれません。その点では今年の西本実行委員長に頑張ってもらいたいですね。

中島:確かに合併直後の今の丸亀と当時の町田は似ているのかもしれませんね。そういうお手本を見て、お上からのお仕着せでなく、市民が自発的に活動できる場をつくるという目的がはっきりしてきたのかもしれません。本来お祭りというのはそういうものであるべきだというおもいがずっとあったんですが、その頃のお城まつりには市民が自発的に参加できるような余地はありませんでした。それで、まず従来のお城まつりとは全く別に当時は全く使われていなかったお堀の中、つまりお城を使うことにしたんですね。

岡田:僕も子どもの頃はお城の中でよく遊んだものですけど、それでもそういった大々的なイベントにお城をつかうにはいろいろと手続きも大変だったんじゃないですか?

中島:それはそうですよ。重要文化財を含む丸亀城でいわば無礼講のお祭りをやってしまおうというのですから、いろいろな折衝と役所まわりはそれはもう何度もしましたよ。お役所というのは前例のないことにはなかなか許可を出さないものですが、僕のやろうとしていたことには全くその前例がないんですから。説得するのは大変ですよ。でも、「お城まつり」という名前の祭りに、そのお城が全く使われていないのはおかしいんじゃないかという思いもあったんですよ。結局その思いが実現するまで足かけ2年かかりました。そして3年目にようやくお城村が産声をあげたわけです。



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